綺麗な和訳のテクニック|「it to」構文の訳し方【英語】

英語

英文の和訳問題は記述式の問題でもよく出てきます。

少しでも高得点を取るためにも、なるべく綺麗な和訳を書けるようになりたいですよね。

そこで、今回は「it to」構文の訳し方について解説していきたいと思います!

前回解説した和訳テクニックは「代名詞の訳し方」についてなので、良かったらこちらの記事も読んでみてくださいね。

Homura
Homura

この講座の難易度は★★☆☆☆です。

例文

まずは、以下の例文を和訳してみましょう!
可能なら答え合わせができるように紙かノートに書くことをオススメします。

It was first time for me to go outside the wall.

例文の和訳ができたら以下の解説を読み進めましょう!

解説

よくやってしまう和訳のミス

今回も例文の難易度自体は低いので、意味が全く分からないという人は少なかったのではないでしょうか。

しかし、次のような和訳をした人はいませんか?

「私にとって、それは、その壁の外に行った最初の時だった」

「It」があったら条件反射で「それ」と訳してしまっている人もいると思います。

短文の和訳なら指示代名詞・・・・・の「It」を「それ」と訳してもそこまで問題ないかもしれませんが、今回の「It」は指示代名詞の「It」ではありません。

今回の例文の「It」はタイトルのように「It to」構文の「It」なので「それ」と訳してはいけないんです!

それはなぜかを理解するためには「It to」構文の本質を理解する必要があります。

「it to」構文の本質

「it to」構文は仮主語(以下、仮S)と真主語(以下、真S)のある構文です。

具体的な本質については以下の図解を追っていきながら見ていきましょう。

it to構文の本質

このように、元々の文の形ではバランスが悪いため、to不定詞のカタマリを後ろにもっていき(英語は基本的に長い要素を後ろにもってくる)、仮の主語(形式主語)「It」を置いたのが「it to」構文です。

なので、この「It」はただの形式主語なので「それ」と訳してはいけないんです!

そのため、真主語のto不定詞以下を主語だと思って訳しましょう!

今回の図解の例文の和訳は、「子供達や年配の方々のためにボランティア活動をすることは大切だった」です。

to不定詞の意味上の主語

しかし、今回の例文の場合にはもう一つ覚えておかなければいけないことがあります。

もう一度例文と、最初に例示したミスの和訳を見てみましょう。

It was first time for me to go outside the wall.

私にとってそれは、その壁の外に行った最初の時だった」

先ほどは「それ」と訳してはいけないと解説しましたが、今度問題にするのは「私にとって」の方です。

ここは例文でいうと「for me」の部分の訳ですが、この「for me」は不定詞の意味上の主語と言われるものです。

つまり、to不定詞以下の真Sの動作をする動作主を表しています。

そのため、今回の例文の場合は「私にとって」と訳さずに「私が壁の外に行ったのは初めてだった」というように「for me」を意味上の主語だと意識して訳すと良いでしょう。

一応「私にとって」でも意味はある程度通じるので、「It」を「それ」と訳すよりは減点されないとは思いますが、難しい英文になってくるとそうもいかなくなってきます。

必ず「~が」と意味上の主語であることを意識して訳すようにしましょう!

また、「first time」を最初の時と直訳すると和訳がカタすぎるので、「初めて」位に意訳すると綺麗な和訳になります。

ちなみに、今回の例文の元ネタは「進撃の巨人」です。

まとめ

それでは、最後に今回やってきた内容の要点をまとめておきましょう!

Homura
Homura

「it to」構文の「It」は形式主語のため「それ」とは訳さない

「it to」構文の「for ~」は意味上の主語として訳す

「it to」構文の本質を押さえれば、自然と綺麗な和訳ができるようになります!

復習をしっかりして確実に身に着けていきましょう!

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