英文の和訳問題は記述式の問題でもよく出てきます。
少しでも高得点を取るためにも、なるべく綺麗な和訳を書けるようになりたいですよね。
そこで、知っておくと和訳が綺麗になるちょこっとしたテクニックを紹介していきたいと思います。
この講座の難易度は★★☆☆☆です。
例文
まずは、以下の例文を和訳してみましょう!
あとで答え合わせや確認ができるように、できれば紙か何かに書いておくことをオススメします!
My teacher asked me to clean the classroom,
and he went to *staff room.
*staff room…職員室
例文の和訳ができてから次の解説を読み進めてくださいね。
綺麗な和訳のテクニックを解説
例文は簡単なので、和訳すること自体は難しくなかったという人も多いと思います。
しかし、次のような和訳をした人はいませんでしたか?
「私の先生はその教室の掃除をするように私に頼んだ、そして彼は職員室に行った」
この和訳がカタいと思う人も多いかもしれませんが、ちゃんと文章を直訳はできているので、十分な点数が貰えることも多いかもしれません。
でも今回は綺麗な和訳を書けるようになるのが目標なので、これではまだ及第点に届きません。
一番確認したいポイントは黄色いマーカーで強調した「彼は」のところです。
「he」という代名詞をそのまま素直に「彼は」と訳してしまった人も多いのではないでしょうか?
しかしよく考えてみてください。
この「he」は前の文の「My teacher」を指しているわけですが、皆さんは自分の先生のことを人に話す時に「彼」とか「彼女」とか言いますか?
おそらく言わない人がほとんどだと思います。
最初に「私の先生」と言ったなら、その後も「先生」と言うか、わざわざ言わないことが多いと思います。
これを「彼は」と訳してしまっているのが和訳がカタくなっている原因だったのです。
つまり、この場合は「he」を「先生は」というか、わざわざ言わなければもっと綺麗な和訳になりそうですね。
これを踏まえた上で、以下のA~Cの3つの和訳を見ていきましょう。
A:「私の先生はその教室の掃除をするように私に頼んだ、そして彼は職員室に行った」
B:「私の先生はその教室の掃除をするように私に頼んだ、そして先生は職員室に行った」
C:「私の先生はその教室の掃除をするように私に頼んで、職員室に行った」
Aの和訳は最初に言ったように「he」を「彼は」とそのまま訳してしまっているものです。
やはり、「先生」を「彼は」と訳しているのが日本語として違和感がありますね。
Bの和訳は「he」という代名詞が指しているものを踏まえた上で、「先生は」と訳しています。
これだけでもAの和訳よりも違和感がなくなりましたね。
そしてCの和訳は「he」という代名詞が指しているものを踏まえた上で、同一主語の反復を避けるために主語を省略したものです。
これがさっき言ったわざわざ言わないパターンなわけですね。
こう並べてみるとAよりもB・Cの和訳の方がより綺麗な和訳になったことがよく分かると思います。
最初からいきなりCの和訳は無理でも、まずはBの和訳ができるように少しずつレベルアップしていきましょう!
確認問題
それでは、今回の講座で扱ったことが身に付いたかどうか確認していきましょう。
同じような形式の例文を用意したので、こちらも和訳をしてみてください。
My mother said me to do my homework,
and she went to meat shop near my house.
和訳ができたら次の解説に進みましょう。
確認問題の答え&解説
最初の解説のようにA~Cの3つの和訳を用意しました。
A:「私の母は私に宿題をするように言った、そして彼女は自宅の近くのお肉屋さんに行った」
B:「私の母は私に宿題をするように言った、そして母は自宅の近くのお肉屋さんに行った」
C:「私の母は私に宿題をするように言って、近所のお肉屋さんに出掛けた」
Aが直訳パターン、Bが代名詞の指しているものに言い換えているパターン、Cが同一主語の省略パターンです。
A~Cの和訳はすべて文法的に間違った和訳ではありませんが、やはり今回も「私の母」を「彼女」と訳すのは違和感がありますね。
そのため、B・Cの和訳が書けるようになれば少しレベルアップして綺麗な和訳になります。
これから少しずつ意識していきましょう!
まとめ
最後にまとめとして、今回紹介した和訳のテクニックをおさらいしておきましょう。
・代名詞は場合によってはそのまま訳すのではなく、その代名詞が指しているものに言い換える
・同一主語の反復を避けて、主語を省略する
毎回こうしようと言うよりは、和訳して違和感があるときはこうした方が綺麗になりやすいというテクニックなので、そこは注意してくださいね。
それでは皆さん、お疲れ様でした!