【古代編②】あなたは全部解ける?|間違いやすい頻出事項をチェック!【日本史】

やってみよう! 問題

今回は前回やった日本史チェック問題の続きです。

もし、前回の問題をやっていない人がいたら、先にそちらから解いてみましょう!

今回の問題数も全4問です。それでは、全問正解目指して頑張ってください!

Homura
Homura

この講座の難易度は★★★★☆です。

問題

問題は全て正誤問題です。
それぞれの問の文章の正誤の組み合わせとして正しいものを、選んでください。

問1

①古墳時代から人々は穢れを払うために水で洗い流す祓をするようになった

②古墳時代から人々は神に豊作を祈るために禊をするようになった

ア:①正 ②正   イ:①正 ②誤   

ウ:①誤 ②正   エ:①誤 ②誤

問2

①石器時代から使われた尖頭器は石槍の先端などに使われた

②石鏃は骨角器とともに漁業の際に使用された

ア:①正 ②正   イ:①正 ②誤   

ウ:①誤 ②正   エ:①誤 ②誤

問3

①ヤマト政権において豪族の私有地は屯倉、私有民は部曲と呼ばれた

②ヤマト政権において直轄地は屯倉、王族に生活の資を貢納する部民は名代・子代と呼ばれた

ア:①正 ②正   イ:①正 ②誤   

ウ:①誤 ②正   エ:①誤 ②誤

問4

①仏教は6世紀に百済の聖明王から日本の欽明天皇に伝わったとされている

②仏教は『上宮聖徳法王帝説』によると552年に渡来したとされている

③仏教は720年に編纂された『日本書紀』によると538年に渡来したとされている

ア:①正 ②正 ③正  イ:①正 ②正 ③誤  

ウ:①正 ②誤 ③正  エ:①正 ②誤 ③誤

オ:①誤 ②正 ③正  カ:①誤 ②正 ③誤  

キ:①誤 ②誤 ③正  ク:①誤 ②誤 ③誤

解答&解説

問1…エ
問2…イ
問3…ウ
問4…エ

問1…エ

問題文の内容から分かるように、みそぎはらえについて理解しているかを問う問題です。

読み方が難しいので、分からなかった人はよく確認しておきましょう!

ポイントは両方とも穢れを払うための行動であり、「禊は水」、「祓はそれ以外の方法」で穢れを払うということです!

両方とも穢れを払うための行動


それ以外の方法

御祓いをする人

今回の問題では、水で穢れを払うのは禊なのに祓と書いてある①と神に豊作を祈るために禊をすると書いてある②は両方とも誤りなので、正解はエとなります。

①古墳時代から人々は穢れを払うため水で洗い流す祓をするようになった

②古墳時代から人々は神に豊作を祈るためをするようになった

少し深い解説をすると、禊の由来は日本神話でイザナギノミコトがイザナミに会いに黄泉国へ行って帰ってきた時に、筑紫日向つくしのひむかの橘の小戸おど阿波岐原あわきがはら(檍原)の流れでその穢れを落とすために禊をしたことにあると言われています。

イザナギノミコト

この神話を知っていれば、禊は水で穢れを払うというイメージがつきやすいのですが、そんなの面倒くさいよ!という人はさっき言ったようなポイントを普通に覚えればOKです!

しかし中々面白い話ではあるので、興味のある人は是非自分で調べてみてくださいね。

問2…イ

石器について問う問題です。

尖頭器も石鏃もそれぞれ武器の先端に使われるという点では共通しています。

ポイントは「尖頭器は石槍」であり、「石鏃は弓」だということです!

両方とも武器の先端に使われる石器

尖頭器石槍
石鏃

そのため、①は正文ですが、②は誤りとなり、正解はイとなります。

①石器時代から使われた尖頭器石槍の先端などに使われた

石鏃は骨角器とともに漁業の際に使用された

ちなみに、尖頭器はポイント(point)の訳語であり、石刃はブレイド(blade)の訳語です。
これも覚えられる人は覚えておくと良いかもしれません。

問3…ウ

この分野は特に頻出事項なので、以下の表でしっかりと押さえておきましょう!

所有者\所有物土地領有民
ヤマト政権屯倉みやけ名代なしろ子代こしろ
豪族田荘たどころ部曲かきべ
※屯倉の耕作のために労働力を提供する者達は田部たべという

それぞれの用語の読み方が難しいので、よくチェックしておきましょう。

普通に覚えようとすると非常に混乱が起こりやすいですが、ある一つのポイントを押さえることで対応しやすくなります。

そのポイントとは、「大王や天皇関連の字は濁っていない」ということです。

濁るというのは文字に「゛」がつくことです。

今でこそ、星のカービィに出てくるデデデ大王のように、大王をだいおうと読みますが、日本史ではおおきみと読んだりしますよね。

また、同じ苗字でも西日本の人の苗字は濁らない場合が多く、東日本では濁る場合が多いらしいです。

例えば、山崎さんは西日本ではやまさきさんと呼ぶ場合が多いようですが、東日本ではやまざきさんと呼ぶ場合が多いといった感じです。

これらの理由については諸説あるようなので、説明は省略します。

これは他の場面でも使える絶対的なルールというわけではありませんが、少なくともここではそう覚えておけば対応できます。

今回の問題では、豪族の私有地は田荘のため①は誤りで、②は正文なので、正解はウとなります。

①ヤマト政権において豪族の私有地屯倉私有民部曲と呼ばれた

②ヤマト政権において直轄地屯倉、王族に生活の資を貢納する部民名代・子代と呼ばれた

①は豪族の私有地なのに濁っていませんね。
②はヤマト政権の土地と民なので両方とも濁っていません。

問4…エ

仏教公伝についての問題です。

ポイントは「百済の聖明王→欽明天皇」ということと仏教公伝には次の2つの説があるということです。

仏教公伝に関する2つのポイント

百済の聖明王→欽明天皇

②仏教公伝に関する2つの説
538年説(上宮聖徳法王帝説
552年説(日本書紀

一応現在では538年説の方が有力とされているようですが、試験問題に対応するためには両方の説を押さえておく必要があります!

覚え方は、「ご参拝(538)は午後に(552)してくだせい(百済の聖明王)、欽明さん(欽明天皇)」です。
「ご参拝は午後に」だけで覚えてもOKです!

このポイントを押さえると①は正文で、②と③は西暦年が入れ替わっていることに気付くことができます。

①仏教は6世紀に百済の聖明王から日本の欽明天皇に伝わったとされている

②仏教は『上宮聖徳法王帝説』によると552年に渡来したとされている

③仏教は720年に編纂された『日本書紀』によると538年に渡来したとされている

そのため、今回の問題の正解はエとなります。

まとめ

間違えやすい頻出事項をチェックしてみよう!【古代編】はこれにて終了です。

問題はかなり難しかったかもしれませんが、試験でよく聞かれるところではあるので、しっかりと復習をしておきましょう!

それでは、皆さんお疲れ様でした!

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