【第2回】四字熟語&ことわざ紹介|動物が入った言葉編【国語】

動物のバンド 国語

今回は四字熟語とことわざを合わせて10個紹介したいと思います。

テーマは、動物が入っている言葉です。

聞き覚えがあるものも多いかもしれませんが、ちょっとした雑学なども入れてあるので、受験勉強の合間の息抜きにでも読んでみてくださいね。

ちなみに、前回の第1回はこちらから見れますので、興味のある方はこちらも是非見てみてくださいね。

Homura
Homura

この講座の難易度は★☆☆☆☆です。

四字熟語

羊頭狗肉

羊頭ようとうにくとは、見かけが立派でも中身がともなわないことを言います。

羊の頭を看板にかけているのに、実際に売っているのは羊の肉ではなく、犬の肉を売っていたという話が由来で、昔の中国の禅書である「門関もんかん」や「とうげん」が出典であると言われています。

ちなみに、日本では羊の肉は子羊がラム、そうでない肉がマトンと一般的に呼ばれていて、ジンギスカンなどで特に好まれて食べられています。

一方で犬の肉は一般的に日本では食べる習慣はなく、中国などが最大の犬食文化国として知られています。

鶏口牛後

鶏口牛後けいこうぎゅうごとは、大きな組織の末端にいるくらいなら、小さな組織のトップになった方が良いという意味です。

戦国の七雄と呼ばれる7つの強国が争っていた中国の春秋戦国時代、この7つの国の中でも特に強かったしんと呼ばれる国に対抗するために、しんという男は残りの6つの国で同盟を結ぼうとしていました。

その蘇秦が同盟を各地の諸侯に勧める際に「小さなニワトリの口になった方が、大きな牛の尻になるよりは良い」と言って同盟を結ばせました。

これが鶏口牛後の由来となった話です。

ちなみに、この後中国を再統一できたのは結局秦だったというオチもあります。

猪突猛進

猪突猛進とは、他の事に目もくれずに一つの事に、イノシシの突進のようにまっすぐ進み続ける事を言います。

猪突猛進

『鬼滅の刃』の伊之助の口癖でもあるので知っている人も多いと思います。

ちなみに、意外に思う人も多いかもしれないですが、イノシシは実は頭の良い動物なので、障害物があれば急停止や方向転換ができます。

そのため、まっすぐしか進めないわけではありません。

君臣水魚

君臣水魚くんしんすいぎょとは、水と魚の関係のように、君主と臣下との間が親密であることを言います。

君臣水魚

国語の教科書で水魚之交という故事を読んだことがある人がいるかもしれませんが、それと同じ意味です。

ちなみに、その故事でいう君臣は、中国三国時代の劉備と諸葛亮です。

このような水と魚に関しての言葉は他にも色々あります。

例えば水を得た魚、魚心あれば水心などがそうですね。

一石二鳥

一石二鳥いっせきにちょうは、一つのことをして二つの利益を得ることです。

一石二鳥

四字熟語の由来は中国の故事などが多いですが、この言葉に関してはイギリスが由来です。

17世紀頃からイギリスで使われていたことわざである「kill two birds with one stone.」の訳語がこの一石二鳥です。

逆に、二兎を追う者は一兎をも得ずなどは複数のことを狙ったにも関わらず、一つも手に入らないことを意味しています。

ことわざ

馬の耳に念仏

馬の耳に念仏とは、馬に念仏を聞かせても意味がないように、聞く気が無い人にはいくら立派なことを言っても効果がないことです。

馬の耳に念仏

似たような意味の言葉には豚に真珠や猫に小判などがあります。

更に馬の耳に念仏の亜種として「犬に論語」や「牛に経文」などもあります。

猿も木から落ちる

猿も木から落ちるとは、木登りが上手な猿でも木から落ちてしまうことがあるように、どんな名人でも失敗してしまうことがあるという意味です。

似たような言葉には、河童の川流れ、弘法にも筆の誤りなどがあります。

ちなみに、猿も木から落ちるには、調子に乗って失敗してしまうという意味もあります。

捕らぬ狸の皮算用

捕らぬ狸の皮算用とは、まだ捕まえてもいない狸の皮を売ったら幾らになるかを計算するように、まだ手に入るかも分からない不確かなものを当てにして計画を立てることを言います。

狸は変化の術で人を化かすイメージもあるように、捕まえにくい動物の象徴です。

頭に葉っぱをのせた狸

その狸を捕まえてもいないのに、捕まえた狸の皮を売ることを考えるのは愚かしいことであるという意味もあります。

蛇の道は蛇

じゃの道はへびとは、同類のことは、同類がよく知っているので、お互いの社会や方面にも通じているということです。

もう少し簡単に言うと、他の人には分からなくても同じ世界にいる人ならすぐに分かるという意味です。

蛇の道は蛇は両方とも蛇ですが、最初のじゃは大きな蛇、後のへびは小さな蛇です。

つまり、大きな蛇が通った道は小さな蛇にも分かることから、このような意味になっています。

蓼食う虫も好き好き

たで食う虫も好き好きとは、人の好みはそれぞれ違うということです。

蓼とはヤナギタデのことで、茎や葉に辛味がある草です。

その蓼を好んで食べる虫もいることから転じて人の好みはそれぞれ違うという意味になりました。

まとめ

今回は動物が入った四字熟語やことわざを10個紹介してきました。

比較的有名なものを選んだので、知っているものも多かったかもしれません。

しかし、ただ四字熟語やことわざも意味を覚えるのではなく、由来や類義語・対義語などを調べるともっと楽しく・面白く覚えていくことができると思います。

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