解答&解説
Ⅰ.
寛政の改革は老中の(①松平定信)主導の下行われた改革でした。
寛政の改革で行われた代表的な政策としてまず(②囲米の制)が挙げられます。
(②)は改革の直前の時期に起こっていた天明の大飢饉に対する反省から、飢饉対策として社倉・義倉に米穀を備蓄するというものでした。
次に(③七分積金の制)があります。
(③)では町入用の節約分70%を積立させて、積立金は飢饉対策や社会保障の財源へと回させました。
その他に、都市部に出稼ぎに来ていた農民に対して(④旧里帰農令)を発令して農村の人口を確保しようとしたり、(⑤棄捐令)を出して札差に債権放棄等を命令して旗本・御家人を救済しようとしました。
こうした社会・経済政策の他にも(⑥寛政異学の禁)を出して朱子学以外を禁止したり、(⑦出版統制令)を出して、山東京伝や恋川春町などの作家を処罰しました。。
このように、寛政の改革では「倹約」「救済」「備蓄」「統制」が特徴になっていました。
Ⅱ.
⑧尊号一件
尊号一件は定信が失脚するきっかけとなった事件でした。
定信は朱子学を重んじていたため、天皇に即位していない典人親王に太上天皇号を贈ることを良く思わず、これを拒否しました。
しかし、第11代将軍家斉も同じようなことをしようとしたため、定信はこれを拒否せざるを得なくなってしまい、家斉との関係が悪化してしまいました。
まとめ
今回は寛政の改革で最低限押さえておきたい用語を中心に出題しました。
寛政の改革は享保の改革・天保の改革と合わせて江戸の三大改革とも呼ばれる重要事項ですので、しっかりと覚えておきましょう!