問題用紙付き!享保の改革確認問題・初級編【日本史】

享保の改革確認問題・初級編 問題

解答&解説

Ⅰ.

享保の改革は江戸幕府第8代将軍の(①徳川吉宗)が進めた江戸の三大改革の一つであり、その内容は、人材登用、財政改革、行政改革まで多岐に渡ります。

人材登用については、1723年に導入した(②足高の制)が有名です。これは、能力があるにも関わらず身分が低いために要職に就けない人材を登用するために、在職中の間は役高の不足分を加算して補うという制度でした。

財政改革では、(③上げ米)と(④定免法)が有名です。(③)は1万石につき100石を幕府に上納させる代わりに参勤交代の期間を半減させるというもので、(④)はそれまでの検見法を廃止して、豊凶に関わらず年貢率を一定にすることで、幕府の年貢増徴を実現しました。

行政改革では1719年に(⑤相対済まし令)を出して、金公事を取り上げないようにし、当事者間の示談を促して奉行所の負担を軽減をしたり、(⑥目安箱)を置いて市民の要望を集めたり、基本法令や判例をまとめた(⑦公事方御定書)を編纂して司法の円滑化を図ったりしました。

こうした様々な改革の内容は、後の寛政の改革や天保の改革のお手本となりました。

Ⅱ.
ⓐの文章では株仲間は公認されなかったと書かれていますが、むしろ逆です。
吉宗は株仲間を公認する代わりに、上納金である冥加を徴収しました。
ⓑの文章は正しい文章です。
1732年に発生した享保の大飢饉と五公五民への税引き上げ・定免法の実施などの要因が重なって苦しんだ農民や市民が多かったことから打ちこわしや百姓一揆が頻発しました。

まとめ

今回は享保の改革で最低限押さえておきたい用語を中心に出題しました。

1問でも間違えてしまったという人はまだ穴があるということなので、もう一度しっかりと復習をしてみましょう。

全問正解できた方はしっかりと基本が身に付いているので、今後出す予定の中級編や上級編の問題にも是非挑戦してみてください。

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